楽天コンサルの選び方。おすすめを見極めるために契約前に確かめる8項目
「楽天 コンサル おすすめ」で検索すると、10 社から 20 社以上を並べた比較記事がたくさん出てきます。読み比べて気づくのは、比較記事の多くを楽天コンサルの会社自身が書いていて、その会社が一覧の上のほうに入っていることです。悪いことではありませんが、どこが自分の店に合うかは、ランキングの順番からは分かりません。
この記事では、ランキングは作りません。代わりに、楽天コンサルの種類と料金の決まり方、契約する前に確かめる 8 つの項目、店の段階ごとの選び方を書きます。読み終えたら、手元の候補を自分で採点できるようにするのが目的です。
楽天コンサルとは。楽天の担当者との違い
楽天市場に出店すると、楽天側の「ECコンサルタント」が店舗の担当につきます。楽天のガイドラインにも「担当 EC コンサルタント」として出てくる、楽天側の担当者です。
一方、この記事でいう楽天コンサルは、楽天の外の会社が、店舗と契約して売上や利益を伸ばす支援をするサービスです。
| 楽天の ECコンサルタント | 外部の楽天コンサル | |
|---|---|---|
| 所属 | 楽天 | 店舗が契約した会社 |
| 主な役割 | 楽天の施策・イベント・広告の案内 | 店の課題に合わせた戦略と実行 |
| 見る範囲 | 楽天市場の中 | 会社によっては Amazon・自社サイトも |
楽天の担当者は、楽天の施策をいちばんよく知っている相手です。まず相談し、それでも足りない所を埋めるために外部のコンサルを使います。
楽天コンサルの 3 つのタイプ
| タイプ | やること | 向いている店 |
|---|---|---|
| 助言・伴走型 | 分析と提案。作業は店舗のスタッフがやる | 社内に作業する人がいて、やり方を覚えたい店 |
| 戦略・実行型 | 提案に加えて、商品ページの制作や広告の運用までやる | 作業する人が足りない店 |
| 広告・スポット型 | RPP 広告の運用や、商品ページ 1 本の改善などに絞る | 課題がはっきりしている店 |
料金体系と費用の目安
料金の決まり方は、大きく 3 つです。
- 月額固定: 毎月同じ金額。予算は立てやすいが、売上が伸びない月も同じ額がかかる
- 成果報酬: 売上の何% といった形。最初の負担は軽いが、売上が伸びるほど支払いも増える
- 月額固定+成果報酬: 両方を組み合わせる
金額の目安としては、料金を公式サイトに載せている 14 社を整理した比較記事(cone-c-slide.com「楽天コンサルおすすめ比較」)で、助言・分析のみが月 10 万〜30 万円、制作や広告運用まで含めると月 30 万〜60 万円、広告運用やスポットの改善が月 3 万〜15 万円とされています。
金額を見たら、元が取れるかを 1 行で計算します。
元を取るのに必要な売上の増加 = コンサルの月額 ÷ 粗利率
月 20 万円のコンサルで、粗利率が 30% の店なら、20 万円 ÷ 0.3 = 約 67 万円。毎月 67 万円以上売上が増えて、やっと支払いと同じです。ここには楽天の出店料や広告費は入っていないので、実際にはもう少し上が必要です。
契約する前に確かめる 8 つの項目
候補の会社に、この 8 つを聞いてください。答え方で、その会社の中身が見えます。
1. 同じジャンル・同じ価格帯の実績を、数字と手順で話せるか
「売上 300% アップ」だけでなく、どんな店で、何をして、何か月でそうなったのかを聞きます。手順まで話せる会社なら、自分の店で何をするのかも具体的に聞き出せます。
2. だれが担当するのか
提案に来た人と、契約後に毎月話す人が同じかを確かめます。担当者が楽天の店舗運営をどれくらい経験しているかも聞きます。
3. 売上ではなく利益で話すか
楽天では、売上を上げるだけなら広告費とクーポンを増やせば上がります。楽天への手数料、広告費、送料を引いたあとの利益で目標を立てる会社かどうかを見ます。
4. どこまでやってくれるのか
商品ページの制作、画像の作成、広告の設定、レビューへの返信。どれが料金に入っていて、どれが別料金かを表にしてもらいます。
5. 成果報酬の「成果」は何で数えるのか
売上の全体なのか、契約前より増えた分なのか。粗利なのか売上なのか。イベントの月の売上も入るのか。ここがあいまいなまま契約すると、あとで揉めます。
6. 最低契約期間と解約の条件
1 か月から試せるか、半年や 1 年の縛りがあるか、途中で解約したら何がかかるかを確かめます。
7. 楽天の規約とガイドラインに沿った提案か
楽天には違反点数制度があります。たとえば「レビューを書くことを条件に、今回の注文を値引き・送料無料・おまけ付きにする」は 35 点の違反です。商品画像のテキストが 20% を超えると 5 点の違反になる場合があります。「すぐ売れる方法」として規約の境目にある施策を勧めてくる会社は避けます。
自分の店の商品ページに、いま違反の候補がどれくらいあるかは、ECモンスターの「楽天減点チェッカー」の無料診断でも確かめられます(楽天の公式ツールではありません)。
8. RMS の権限とデータの扱い
コンサルには、RMS(楽天の店舗管理画面)のアカウントを渡すことになります。秘密保持の契約を結ぶか、担当者ごとのアカウントを作るか、契約が終わったら権限を外す手順があるかを確かめます。
店の段階別の選び方
| 店の段階 | 優先すること | 向いているタイプ |
|---|---|---|
| 出店したばかり | 商品ページと商品の売り方の土台を作る | 助言・伴走型 |
| 売上が伸び悩んでいる | 売れない理由を数字で特定する | 助言・伴走型か、戦略・実行型 |
| 伸びているが手が回らない | 作業を外に出して、社内は判断に集中する | 戦略・実行型 |
| 広告の費用対効果だけ悪い | 広告の設定を直す | 広告・スポット型 |
相談の前に用意しておくもの
- 直近 12 か月の、月ごとの売上・粗利・広告費
- 売れている商品の上位 10 点と、売れていない主力商品
- コンサルに頼みたいことと、頼みたくないこと
- 社内で作業できる人の数と時間
この 4 つがあると、最初の相談から具体的な話になり、会社ごとの提案も比べやすくなります。
よくある失敗
- 広告費だけが増える: 売上は上がったが、利益は減っていた
- 全部を任せて、社内に何も残らない: 契約が終わると元の売上に戻る
- 短期の数字で判断する: 商品ページや売り方の見直しは、効果が出るまで数か月かかることがある
ECモンスターのコンサルについて
ECモンスター(アンリミテッドアム株式会社)は、EC 歴 27 年の江藤正親が率いる EC コンサルです。これまでの支援は 1,000 社以上です。楽天の運用の手前にある、事業全体の方針から一緒に考えます。
- 3 ヶ月コース: 495,000 円(税込)。月 10 時間。8 つの軸で売れない理由を特定し、だれに・どんな欲求に・いくらで売るかを設計し直します
- 年間コース: 1,320,000 円(税込)。12 か月の伴走です
- 無料個別相談: 30 分。どこから手を付けるかを整理します
上の 8 項目を、私たちにもそのまま聞いてください。答えたうえで、合わないと思えば別の会社を選んでいただいてかまいません。
執筆: 江藤正親(ECモンスター/アンリミテッドアム株式会社 代表)