楽天の違反点数制度とは?確認方法と点数・措置の一覧を公式ガイドラインで解説

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楽天市場の違反点数制度は、出店している店舗が規約やガイドラインに違反したときに、楽天が点数を付けて、合計点数に応じて措置をとる制度です。

楽天が公開しているガイドラインでは、次のように定義されています。

本制度は、楽天市場出店者(以下、出店者)の規約・ガイドライン違反に対して、その内容に応じて一定の点数を付け、その合計点数に基づき、表示制限、機能利用制限、営業停止、違約金徴収等の措置を講じる制度です。

この記事は、楽天が一般に公開しているガイドラインの PDF(「安心・安全なショッピング環境をつくるためのガイドライン」と「店舗運営に関するガイドライン」)を読んで書いています。点数と措置は楽天の判断で改定されることがあるため、最後に最新版の確かめ方も書きます。

違反点数制度の仕組み

  • 始まった日: 2016 年 9 月 1 日。「違反点数制度に関するガイドライン」の最終改定は 2019 年 3 月 28 日です
  • 点数の数え方: 違反が確認されるたびに、違反の種類ごとに決まった点数が足されます
  • 数える期間: 1 月 1 日から 12 月 31 日までの 1 年間。毎年 1 月 1 日に累積点数はリセットされます
  • 100 点に達したとき: 原則として、その時点で契約解除です。出店の継続が認められた場合は、レベルⅤ-A の措置を受けたうえで累積点数がリセットされます
  • 加点の猶予: 一部の違反には加点猶予期間があり、その期間中は点数が足されません
  • 個別の判断: 楽天は、違反の内容や程度によって、点数・制限・違約金を重くしたり、軽くしたり、免除したりすることがあります

点数ごとの措置の一覧

楽天のガイドラインの「違反行為累積時の措置一覧」をそのまま表にしました。

年間の累積点数 レベル ランキング掲載制限 検索表示順位ダウン 一部媒体掲載制限 一時改装中処理 講習 違約金
35 点 Ⅰ 7 日 7 日 7 日 なし レベルⅠ講習(WEB) なし
55 点 Ⅱ 14 日 14 日 14 日 なし レベルⅡ講習(対面) なし
75 点 Ⅲ 21 日 21 日 21 日 なし 未受講の講習は受講必須 70 万円
80 点 Ⅳ 28 日 なし 28 日 14 日 同上 140 万円
100 点 Ⅴ-A 56 日 なし 56 日 28 日 同上 300 万円(損害額が 300 万円を超える場合は損害額に応じて算出)
100 点 Ⅴ-B 原則契約解除(出店継続と判断された場合はⅤ-A の措置) なし 300 万円(Ⅴ-A と同じ欄)

見落とされやすいのが、レベルⅠとⅡの制限は、講習を受ければ免除されるという点です。35 点に達したら、まず講習を受けることで、ランキングと検索の制限を避けられます。

どんな違反が何点になるのか

楽天のガイドラインの表から、店舗運営でよく起きる違反を抜き出しました。点数は公開されている PDF の時点のものです。

違反の内容 点数
商品画像登録ガイドラインに反する画像(テキストが画像の 20% を超える・枠線がある など) 5 点
納期(最短お届け可能日・発送予定日)の未登録・非表示 15 点
二重価格・割引表示に関するガイドラインに反する表示 20 点
背景と同じ色の文字など、隠し文字を入れる 35 点
レビューを書くことを条件に、今回の注文を送料無料・値引き・おまけにする 35 点
高評価のレビューを書くよう促す 35 点
商品が届く前にレビューを書くよう促す 35 点
店舗の関係者が、自店や利害関係のある店にレビューを書く 80 点
銃刀法で規制されている商品・麻薬などを扱う 100 点

5 点の画像の違反は軽く見えますが、7 件で 35 点に届きます。商品数の多い店ほど、小さな違反の積み重ねに気をつける必要があります。

商品画像のルールは「店舗運営に関するガイドライン」の中の「商品画像登録ガイドライン」(2023 年 4 月 3 日最終改定)にあります。要点は 3 つです。

  • 画像の中のテキスト(ロゴ・商品名・キャッチコピーなど)の占有率は 20% 以下
  • 枠線は使わない(4 辺の枠だけでなく、L 字や帯状の要素も不可)
  • 背景は白一色(#FFFFFF)か、写真の背景

対象は、商品画像の 1 枚目と SKU 画像です。

違反が見つかってから措置までの流れ

楽天のガイドラインでは、流れは 4 つのステップです。

  1. 楽天による違反行為の確認: 楽天がモニタリングで、違反に当たるかを確認します
  2. 修正の依頼: 楽天から店舗にメールで連絡が来ます。連絡に書かれた期日までに直します。指摘への意見や質問も、この期間に受け付けられます
  3. 判断結果の報告: 修正期間のあと、楽天が総合的に判断し、結果をメールで知らせます
  4. 措置の実施: 加点と決まった場合に点数が足され、レベルに届いた時点で措置が始まります。違約金は毎月の請求でまとめて請求されます

ただし、重大な法令違反や、お客様を守るために急ぐ必要がある場合は、修正の期間を置かずに出店停止や契約解除になることがあります。

違反点数の確認方法

1. 楽天からのメールを見る

違反の連絡と判断の結果は、どちらもメールで届きます。店舗の連絡用メールアドレスを、毎日だれかが読む受信箱にしておくことが第一です。

2. RMS の画面で見る

累積点数と過去の違反は、RMS(楽天の店舗管理画面)で確かめられます。店舗向けの解説記事では、次の順に案内されています。

  1. RMS にログインし、トップページを下へスクロールする
  2. 「禁止商材・禁止行為」の欄に、対応が必要な違反が表示される
  3. 同じ欄の「過去一覧はこちら」から、過去の違反の一覧を開く
  4. 「レベル別講習/各種制限/違約金請求状況の詳細はこちら」から、直近 2 年の「違反点数制度ステータス」を開く

画面の名前は RMS の更新で変わることがあります。見つからないときは、RMS の店舗運営 Navi で「違反点数」と検索してください。

3. 最新のルールを確かめる

楽天は、出店を検討している人向けの「出店審査や取扱商材に関する注意事項」のページで、ガイドラインの PDF を公開しています。違反点数制度と点数の表は「安心・安全なショッピング環境をつくるためのガイドライン」に入っています。改定の告知は RMS にも出ます。点数を確かめるときは、記事の数字ではなく、必ずこの最新版で確かめてください。

通知が来たときにやること

  • 期日の前に直す: 期日を過ぎると、意見を出す機会もなくなります
  • 同じ型の違反をほかの商品でも探す: 1 商品で指摘された画像の枠線は、同じテンプレートで作ったほかの商品にも入っていることがあります
  • 意見があれば期間内に出す: 違反に当たらないと考える理由があるなら、修正期間のうちに伝えます
  • スタッフで共有する: 商品を登録する人がルールを知らないままだと、同じ違反がくり返されます

点数をためないための予防

いちばん効くのは、指摘される前に全商品を点検することです。ただ、商品が数百点を超えると、画像のテキストの割合や商品説明の表現を 1 つずつ目で見るのは現実的ではありません。

そこで私たちは「楽天減点チェッカー」を作りました。RMS から出力した商品 CSV をアップロードすると、全商品を画像・NG ワードと法令・ランキング表示・外部誘導・レビュー施策など 10 の分類で点検し、想定される違反点数の合計と、直す前と直した後の文の例を出します。楽天グループとは関係のない、非公式のツールです。点数はあくまで予想で、楽天の判断を代わりに出すものではありません。

まとめ

  • 違反点数は 1 月 1 日から 12 月 31 日の 1 年で数え、毎年 1 月 1 日にリセットされる
  • 35 点から措置が始まり、レベルⅠとⅡの制限は講習で免除される。75 点で違約金 70 万円、100 点で原則契約解除
  • 5 点の画像の違反も、7 件で 35 点に届く
  • 確認は楽天からのメールと RMS の「違反点数制度ステータス」。ルールは楽天が公開している最新の PDF で確かめる

自分の店の全商品に、いま何点ぶんの違反の候補があるかは、無料の簡易診断で見られます。

→ 楽天減点チェッカーで無料診断する

執筆: 江藤正親(ECモンスター/アンリミテッドアム株式会社 代表・EC 歴 27 年)

この記事を書いた人

江藤正親

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